リアルな顔

合言葉は、『セラヴィ!』  私自身が感じたことを好きに文にしています。映画が大好き。忘れてしまうので言葉で記録。評論していません個人の感想です。ネタバレあり。記事タイトルは、映画のキャッチコピーにしています。

6・歓楽境モンマルトルの丘に花咲く悲愁のドラマ!

ジョンヒューストン監督作品

「赤い風車」

 

Moulin Rouge

1952 イギリス/アメリ

 

画家ロートレックの伝記映画。

貴族で足に障害があって作品はムーランルージュの踊り子や娼婦を題材にしていたぐらいしか知らなかったが、この作品を観て彼の人生を駆け足でひと通り見、知る事は出来た。

富・名誉・名声、全てを持っているように側からは見えても本人の心は孤独。ドラマになるなぁと思うけど、これが現実。神様って不公平だ!と声を大にして叫びたい。ロートレックが正にそうであり、人はないものねだりなのよ…。

過去の栄光に縋り、過去の愛に囚われる、あの人もあの人も過去過去過去に囚われた人ばかり。

ロートレックの最期は父親との仲も戻り、過去の華やかで輝かしいあの時に包まれながら笑顔で終われたならいいよね。

 

印象的だった台詞、

「悪というのは見る人自身に存在するものなのです」

昨年難しすぎて途中で読むのを諦めた本にも同じようなことが書かれていたなぁ。

人それぞれ受けてきた教育、経験してきたことは異なるわけで、同じ絵を観ても感じることが違うのは当たり前なんだよね。

 

劇中の当時の人々の衣装を見ているだけでも楽しめる。あの時代の空気、熱気、煌びやかさ、華やかしさ、味わいたいものです。